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相手方との交渉が膠着状況になってしまっていたが、弁護士の介入でスピード解決に至った事案

遺産分割

40代 女性


被相続人との関係:子(次女)

相続財産:不動産(固定資産評価額)約1,100万円(市場取引額約1,466万円)、 現預貯金約1,100万円

背景

ご依頼者様は、当初、相続人は姉妹2人きりなので、換金の容易な預貯金は姉に譲り、自分は実家の土地建物を相続することにして、シンプルに遺産分割をしてしまおう、と考えておられたようです。姉の希望によっては自分が預貯金を取得しても良いといった趣旨のコメントも添えて遺産分割案を提案されたとのことでした。しかし、姉妹仲がこじれていたこともあり、相手方に分割案や手紙を送ってもなしのつぶてになってしまい、相続手続が1年ほど止まってしまっていました。相続財産である実家は空き家のまま放置されていて、台風などの時に人を怪我させてしまうのではないか、といった不安もあり、このまま相続手続が進まないのでは困る。ということで弁護士にご依頼いただきました。

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主 張

①姉妹仲が悪く、嫌がらせをされるかもしれないので、対策をしてほしい。
②相手方とは可能な限り関わりたくないので、交渉や連絡等の諸々を代行してほしい。
③空き家を放置しておきたくないし、相続問題を次の世代に残したくないので、なるべく早く、確実に解決してほしい。

解決策

①姉妹仲が悪く、嫌がらせをされるかもしれない、とご心配でしたので、様々な嫌がらせの可能性を想定し、対処方法や、避ける方法をアドバイスしました。

②ご依頼者様のご要望として、相手方本人と可能な限り関わらずに解決してほしい、と伺っておりました。もう会いたくない、話したくない、というのが主たるご要望のひとつでしたが、ご依頼いただいてからは手紙・電話を含めて相手方とのやりとりを一切することなく解決することができました。

③感情的対立による”争族”案件でしたので、まずは刺激しないように、相手方へ丁寧な手紙を送るところから始めました。しかし、数ヶ月待ちましたが、返事はもらえませんでした。相手方に無視されてしまったことから、次は調停にしようということになりました。調停を申し立てたところ、コロナ禍のため第1回目の期日(※期日:調停の開催日程のこと)は3ヶ月近く先になってしまいましたが、第1回の期日で概ねの遺産分割案を決めることができ、第2回の期日で調停が成立しました。

相続に関して当所にご相談されたい方は、お電話もしくは、お問い合わせページよりご連絡ください。

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結果

不動産の「固定資産評価額」と現金額がだいたい同じであったことから、実家の土地建物をご依頼者様が相続し、預貯金は全て相手方が相続することで解決しました。
一般に、不動産の価値をお金に換算する場合、相続では「市場取引額」を前提として交渉が行われます。「市場取引額」の簡易な算定方法の代表的な一つとして、「固定資産評価額」を0.75で割り戻す手法(※0.75で割り戻す:1.333……を掛けたこと同意)があります。
また、不動産や美術品などを売ってお金にする場合、税金(譲渡所得税等)が発生するので、相続では物よりもお金の方が好まれる傾向があります。
本件の場合で考えると、「固定資産評価額」と現金が同じくらい、ということは、「市場取引額」で計算した場合には、不動産の方が高額になるということです。ただし、相続ではお金の方が好まれることから、相手方がお金、ご依頼者様は不動産、という風に提案し、評価額的にはご依頼者様の方が多くなるように遺産分割を行うことができました。

交渉前 弊所へ依頼後
膠着状態のため0万円 約1466万円以上

担当弁護士の所感

姉妹仲が悪かったことから感情的な対立が激化し、暗礁に乗り上げてしまっていた案件でした。しかし調停という正式な場に持ち込んだことで、相手方が折れ、スピード解決に至りました。
一般的な目安として当所では、調停で終わる場合には、第1回期日から1年以内の解決を目指しています。コロナ禍で通常よりも2ヶ月近く最初の調停開催時期が遅れましたが、第1回期日からたった2ヶ月での解決になりました。担当の調停員がコロナに罹患し、担当者変更になるというトラブルもありましたが、無事に解決まで導くことができました。コロナ禍の真っ最中ということで先の見えない状況でスタートしましたが、初回のご面談日から数えても、9ヶ月ほどで解決しましたので、かなりのスピード解決だったと言えましょう。
相手方とは音信不通の一方で、ご依頼者様のご要望は宙に浮いた状態のままにはしておきたくないので、とにかく解決してほしい、というものでしたので、最悪の場合には延々と裁判を続けなければならず、お互いに疲弊してしまう可能性もありました。しかし、家庭裁判所という正式な場に持ち込んだことで、相手方の態度が軟化し、和解の段階で解決することができました。ご依頼者様には大変お喜びいただき、特に早期解決できた点をお喜びいただきました。
相手方が意固地になって膠着状態に陥ってしまった場合、弁護士が介入することですんなり解決する場合があります。交渉が止まって膠着状態になってしまった、兄弟仲が悪い、相手方に気難しい人がいる、といった場合にはまずは弁護士へご相談ください。




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